[ 北海道スケッチの旅 ]

 サラ金より借りた500万を超える借金を、綺麗に払い終えたとき『ああー、きつく縛り付けられていたものから、自分は解き放たれたのだ!』と、実感したとき背中に翼が開くのを感じた。そこには、音すら聞こえた気がしたほどだった。

私は直ぐさまスケッチ旅行を思い立った。いろいろ行きたいところを考えている内に
そうだ、どうせなら思いっきり遠いところへ、しかも、今までに見たこともない風景の見れる場所へ行こう!…という独り合点で北海道に決めた。

山歩きをする友人に、必要なものを尋ね道具を揃えて、準備は万端整って愛車にその気持ちを記した。
 
 [風船]?ってなんですか…と知らない方から訪ねられたことがある。

これは、“ふうせん”ではありません、“かぜのふね”と読んで下さいね。“ふうせん”は風まかせでしょ、でも風の船は自分で舵を取って進むんです。似てるけど違うんです。とかなんとか、熱く語ったのであります…まー見た目は何も変わりませんけど

というわけで、風まかせの過酷になるであろう旅に出たのであります。

季節は10月でした。

 <その時の作品>
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