[ 桜 編 ]

「さくら」……、この響きに心躍らせる。
桜はなぜ、こんなにも人の気持ちを捕らえ、心ときめかせるのだろう。
桜を描きながらつくづく、他の花には無い、人間の生き死に通じるなにかを感じる。
それは決して美しいばかりのものではないけれど、そうであるが故に、逆にそのことが気持ちを軽やかにしてくれるような……。
桜の花びらの儚い散り際は、人の生き方にも例えられるが、そのはかなさを成立させている力強さをわたしは感じる。
桜は、花をつけていない時期に、その幹は白く見える。しかし、それが花を付け出すとたちまち黒く変化して、
そして満開の頃にそのコントラストは最大となり、その中で、はかなさは演出されて行く。
わたしは、花をつけるときに、この様に変化する幹を持つ花を他に知らない。
ただ単に、わたしの認識不足であるのかもしれないが、
桜のこの幹の黒くなってゆく理由に、あの花びらの淡い色彩に隠された秘密を思うのだ。
 
 
 
 
 その他

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 挿入作品:21点  挿入詩:8編

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