色彩を扱う絵画の基礎としての「虹彩法」



「虹彩法」とは、私がスケッチを通して自然より学んだ内容を、実際のスケッチを通してお伝えして
いる、色彩の取り扱い方です。

「虹彩法」により描いたオイルクレヨン(オイルパステル)画は、現在までに、100回を超える展覧
会を通じてご覧頂いた方々や、TV・新聞・ラジオ等に取材戴いた内容により、或いは、実際にスケ
ッチ会にご参加戴き大きな成果を上げられた方々もいらっしゃいますが、大変に高い評価を戴い
ております。

「虹彩法」は、主に色彩を取り扱う手法であり、デッサンや構図と云った、従来行われる絵画
の手続きを離れ、色彩に親しむための内容について触れます。


「虹彩法」は絵画の完成された姿を目指すのでは無く、その内容の一部として重要な、色彩に
ついて探究致しますので、絵画の制作を目的にご覧になる場合、はなはだ不足した内容であ
ることを、まずお断り申し上げなければなりません。

しかし、絵画を行うにあたり、色彩を離れる事は考えられぬものであり、まずは、色彩というも
のに触れ、色彩の性格を識る事は、何より重要であろうと考えます。

ただ、色彩の性格というもの自体、机上の論理としてでは無く、実際の絵画の実践において
、始めてその内容を汲み取れるようなものでありますので、ここでのビデオ映像や、その中で
語ることも、はなはだご理解戴くには困難な情況であります。

従いまして、ここでご覧頂く内容は、報告であり、実際の内容については飽くまで、ご本人の
実践の内に形を持つものであろうかと考えます。

絵画の事については、多くの実践を積まれ、確たる知識を持たれている方は、多くいらっしゃ
ると思います。私は、その方々の獲得された内容や、考えを否定するつもりは、毛頭ございま
せん。

「虹彩法」は、現在小学校や中学校の義務教育の場で、絵画は描いても、色彩の世界に遊ぶ
機会を逸した子供達や、或いは、絵を描くことに大きな歓びを抱いている年頃に、自分の描く
絵に、心当たりの無いような評価・採点、或いは注意・訂正を受けたために、絵を描く事の歓
びを見失い、苦手意識を負ったまま現在も描けないで居る方々に、色彩の持つ豊かな世界を
ご紹介するために、私が独自に探究した内容について触れております。

従いまして、本文中に記載する著名な方々の考えを元に考案した内容では御座いま
せんので、登場する著名な人物の思想については、その著書などをご覧下さい。

この様な想いを持って活動致しておりますが、まだまだ色彩の持つ真に豊かな内容をお伝え
できている、と云うにはほど遠い実情です。

しかし、実際のスケッチの現場で自然の色彩に触れる事により、自己の持つ豊かな精神世界
に赴き、自分が生活している世界の中に事実ある豊かな内容を発見し、そのことが、物質に縛ら
れない真に豊かな精神世界の構築に役立つ内容として、参加される方々の内に、徐々に形を成し
て行くものと信じ、今後も活動を続けて参ります。

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