【額装をしない絵画のすすめ】
※リアルな絵画の愉しみ方
<額装とは:☆AIによる概要>
・額装とは、作品を額縁に入れて飾るための技術や行為を指します。
・作品を保護するだけでなく、作品をより美しく見せたり、空間のインテリアとして演出したりする役割があり、
作品の価値や魅力を高めます。
<額装をしないために起こりうる弊害:作者による>
・額装をしないことで、絵そのものが露わになる。
・ホコリが付く。
※気になるようであれば、年に一度くらいエアクリーナー(スプレー式)などで、表面のホコリを軽く吹き飛ばして下さい。
・絵に直接触れて傷つける可能性が高い。
・絵が直接外気に触れるため、UVカット仕様のアクリルガラスよりも紫外線の影響を受けやすい。
※窓ぎわで直射光が当たる。などでなければ、ほとんど影響は受けないとものと考えています。
・虫の糞などの被害を受けやすい。(額装であっても被害がまったく無い。とはいえません)
<額装をしないことで起こる良い点:作者による>
・額装をしないことで、絵そのものが露わになる。
1.作品のタッチが分かる。(絵画鑑賞の上で大変重要な要素だと考えます)
2.額縁やマットの影響を受けない。
3.作品の色をそのまま観れる。(保護ガラスの影響を受けない)
4.保護ガラスへの映り込みの影響を受けない。(映り込みは作品観賞の障害になります)
<おすすめの理由:作者による>
 例えば、ギャラリーに展示してある作品を観て、そのときの絵と額縁がマッチしていたとしても、
作品と額縁の関係は、丁度、服装のTPO(時間・場所・場面)のように、飾る場所やその場の雰囲気によって
見え方が変わってきます。
 ですからほんとうは、絵だけを飾りたい場所に置いてしばらくご覧になり、
絵と空間(場所)がマッチするように額を選べれば、それが一番ベストな選択だと思います。
・・しかし、それを実際に行うことは、手間と費用と時間とを考えれば、あまり現実的とは言えません。
(そのために、額装にはそれ相応の対価が求められもします。)
 そして現在も、額縁選び(マットも含む)をはじめると、混沌の沼にはまってしまう自分がいます。

  ならばいっそのこと、絵だけを飾って<額装をしない展示(簡略版)>いただいて、しばらく観ていただきながら、
1,それで納まりが良ければ、そのまま額装無しの状態で飾っていただく。
2,もし、それで納まりが悪ければ、<原画購入>より、「額縁とマットの購入手順」〜「額装の手順」をご覧いただき、
  お客様の納得いくまで額縁を選んでいただいて(ただし、上記のような沼にご注意下さい)、
  そのことで…、作品が更に価値あるものになることを請け合います。

 そして、このことにはもう一つ理由があります。
 わたしは現在までの20数年間、「スケッチ会」を開催させて頂きながら多くの作品に触れさせていただきました。
 そして近年、実に素晴らしい作品が生まれて来ています。
 わたしが言うとまゆつば≠ノしか聞こえますが、現に、このホームページ内の
「スケッチ会」のコーナーの、<皆さんの作品>を観て頂ければ一目瞭然なのですが、、、しかし、
現物でなければ、とてもそのリアリティが伝えられません。

 この、「KOOSAIHO」のリアリティーをご覧頂くためにも、敢えて、額装無しでの展示を進めさせて頂こうと考えています。

                                                      2025.9月 瀬ア正人